はじめに
紫外線は女性の肌にとって大敵。日焼け止めを塗らずに外出すると、知らず知らずのうちに紫外線のダメージを受けてしまいます。
紫外線の影響は蓄積されていくため、若いうちは気にならなくても、年齢を重ねるごとにシミやシワ、たるみなどの肌トラブルを引き起こす原因になります。
特に、女性の肌は男性よりも紫外線の影響を受けやすいと言われています。
紫外線の影響を受けやすい女性の肌
女性の肌が紫外線の影響を受けやすい理由は、いくつかあります。
まず、女性ホルモンの影響で、男性よりも皮膚が薄いこと。薄い皮膚は、紫外線のダメージを受けやすくなります。
また、女性は日常的に化粧をする機会が多いため、肌が紫外線に触れる時間が長くなりがちです。
さらに、女性は美白を意識するあまり、日焼け止めの塗布量が少なくなってしまうことも。
日焼け止めを塗らないリスク
日焼け止めを塗らずに紫外線を浴び続けると、肌のバリア機能が低下し、肌トラブルを引き起こすリスクが高まります。
例えば、以下のようなリスクがあります。
- シミ・そばかすの原因になる
- シワやたるみを引き起こす
- 最悪の場合、皮膚がんのリスクも
紫外線対策をしっかりと行い、肌を守ることが美肌への第一歩と言えるでしょう。
日焼け止めの選び方や塗り方を正しく理解し、日傘や帽子などの対策もプラスすることで、紫外線から肌を守りましょう。
紫外線が肌に与える影響
紫外線は、肌の老化を加速させる最大の原因。日焼け止めを塗らずに紫外線を浴び続けると、肌に様々なダメージを与えてしまいます。
シミ・そばかすの原因に
紫外線を浴びると、メラニン色素が増加し、シミやそばかすの原因になります。
メラニンは、紫外線から肌を守るために生成される色素ですが、過剰に生成されると、シミやそばかすとして定着してしまうのです。
一度できてしまったシミやそばかすは、なかなか消えにくいため、予防が大切。日焼け止めを塗って、紫外線対策をしっかりと行いましょう。
シワやたるみを引き起こす
紫外線は、コラーゲンやエラスチンなどの肌のハリや弾力を保つ成分を破壊します。
その結果、肌がたるんだり、シワが増えたりと、肌の老化が加速してしまうのです。
特に、目元や口元は、表情筋の動きによってシワができやすい部位。日焼け止めを塗り忘れないよう、注意が必要です。
最悪の場合、皮膚がんのリスクも
長年の紫外線の蓄積は、皮膚がんのリスクを高めます。
日本人の肌は、紫外線に弱いと言われています。日焼け止めを塗らずに、長時間日光に当たり続けると、皮膚がんを発症するリスクが高くなるのです。
皮膚がんは、早期発見・早期治療が大切。普段から自分の肌をチェックし、気になる症状があれば、すぐに皮膚科を受診しましょう。
紫外線対策は、美肌のためだけでなく、健康のためにも欠かせません。
正しい日焼け止めの選び方
日焼け止めを選ぶ際は、以下の3つのポイントを押さえましょう。
SPF値とPA値を確認する
日焼け止めを選ぶ際は、SPF値とPA値を確認することが大切です。
SPF値は、UVBから肌を守る指標。SPF値が高いほど、UVBへの防御力が高くなります。
一方、PA値は、UVAから肌を守る指標。PA値が高いほど、UVAへの防御力が高くなります。
日本では、PA値は「+」の数で表示されています。
PA値 | UVAへの防御力 |
---|---|
PA+ | やや防御できる |
PA++ | かなり防御できる |
PA+++ | 非常に防御できる |
PA++++ | 極めて防御できる |
外出時は、SPF値30以上、PA値+++以上の日焼け止めを選ぶのがおすすめです。
肌質に合った日焼け止めを選ぶ
日焼け止めは、肌質に合ったものを選ぶことが大切。
- 乾燥肌の方は、保湿成分が配合された日焼け止めを選ぶ
- 脂性肌の方は、さらっとした使用感の日焼け止めを選ぶ
- 敏感肌の方は、刺激の少ない日焼け止めを選ぶ
自分の肌質に合った日焼け止めを選ぶことで、肌トラブルを防ぐことができます。
塗り直しがしやすいタイプを選ぶ
日焼け止めは、汗や皮脂で流れやすいため、こまめな塗り直しが必要です。
特に、外出時は2〜3時間ごとに塗り直すのがおすすめ。
塗り直しがしやすいタイプの日焼け止めを選ぶと、快適に紫外線対策ができます。
- スプレータイプ
- ジェルタイプ
- クリームタイプ
自分の好みに合ったタイプの日焼け止めを選びましょう。
正しい日焼け止めの選び方を押さえて、紫外線から肌を守りましょう。
日焼け止めの正しい塗り方
日焼け止めを正しく塗ることは、紫外線から肌を守るために非常に重要です。
日焼け止めを塗る際は、まず十分な量を手に取ることが大切。
部位 | 適量の目安 |
---|---|
顔 | 500円玉大 |
腕(片方) | 500円玉大 |
脚(片方) | 1000円玉大 |
外出前に十分な量を塗る
日焼け止めは、外出の15分〜30分前に塗るのが理想的。肌になじませるための時間を確保しましょう。
顔に日焼け止めを塗る際は、以下の手順を参考にしてください。
- 適量を手に取り、両頬・額・鼻・あごの5ヵ所に点置きする
- 内側から外側に向かって、やさしくなじませる
- 目の周りや口元など、細かい部位は丁寧に塗る
- 最後に軽く押さえるようにして密着させる
腕や脚など、体に日焼け止めを塗る場合は、ポンプやチューブから直接肌の上に線を引くようにして伸ばしていくと、ムラなく塗りやすくなります。
塗り残しがないように注意する
日焼け止めを塗る際は、塗り残しがないように注意が必要。
特に以下の部位は塗り忘れやすいので、入念にチェックしましょう。
- 髪の生え際
- 耳
- 首の後ろ
- 手の甲と指の間
- 足の甲と指の間
日焼けしやすい頬や鼻筋などは、重ね塗りするのもおすすめです。
こまめな塗り直しを心がける
せっかく塗った日焼け止めも、汗や皮脂で徐々に落ちてしまうもの。紫外線量が多い10時〜14時の間は、2時間おきの塗り直しを心がけましょう。
塗り直す際は、汗や皮脂をふき取ってから重ねて塗るのがポイント。下地やファンデーションで肌を整えている場合は、その上から塗り重ねOKです。
持ち運びに便利なスプレータイプやクッションファンデタイプの日焼け止めを活用するのもおすすめ。
日焼け止めを正しく塗ることを習慣づけて、紫外線から肌を守りましょう。
日焼け止め以外のUVケア対策
日焼け止めを塗ることは紫外線対策の基本ですが、それだけでは不十分。日焼け止め以外のUVケア対策も取り入れることで、より効果的に紫外線から肌を守ることができます。
日傘や帽子で直射日光を避ける
日傘や帽子を使って、直射日光を避けるのは効果的なUVケア対策。
日傘は、顔だけでなく首筋や肩まで日陰にできるので、ガードできる範囲が広いのが特徴。晴雨兼用タイプを選べば、急な雨にも対応できます。
帽子は、つばが広めのものがおすすめ。特に、後頭部までカバーできるつば広ハットは、首筋の日焼け防止に役立ちます。
日傘や帽子を使う際は、できるだけ濃い色を選ぶのがポイント。濃い色の方が、紫外線の透過率が低くなります。
UVカット効果のある服を着る
UVカット効果のある服を着るのも、手軽なUVケア対策。
最近は、UVカット効果の高い素材を使った洋服が数多く販売されています。
例えば、以下のような素材があります。
- ポリエステル
- ナイロン
- レーヨン
これらの素材は、紫外線を反射したり吸収したりする効果があるため、肌への紫外線の到達を抑えることができます。
襟元が詰まったデザインや、手首まで隠れる袖丈の服を選ぶのもおすすめ。肌の露出が少ないほど、紫外線のダメージを受けにくくなります。
外出時間を工夫する
紫外線量が多い時間帯を避けて外出するのも、効果的なUVケア対策。
特に、紫外線量が最も多くなる10時〜14時は要注意。できるだけ外出を控えるようにしましょう。
どうしても外出しなければならない場合は、日陰を歩くようにしたり、木陰で休憩を取ったりするのがおすすめ。
また、ランチタイムを室内で過ごすなど、外出時間を工夫するのも効果的。
紫外線対策は、日焼け止めだけに頼るのではなく、日傘や帽子、UVカット効果のある服、外出時間の工夫など、複数の対策を組み合わせることが大切です。
まとめ
紫外線は、肌の老化を加速させる最大の原因。シミやシワ、たるみなどの肌トラブルを引き起こすだけでなく、最悪の場合、皮膚がんのリスクも高めてしまいます。
美肌を保つためには、紫外線対策が欠かせません。
紫外線対策は美肌の大敵
紫外線対策の基本は、日焼け止めを正しく選び、正しく塗ること。
日焼け止めを選ぶ際は、以下の3つのポイントを押さえましょう。
- SPF値とPA値を確認する
- 肌質に合ったものを選ぶ
- 塗り直しがしやすいタイプを選ぶ
日焼け止めを塗る際は、以下の点に注意しましょう。
- 外出前に十分な量を塗る
- 塗り残しがないように注意する
- こまめな塗り直しを心がける
正しい日焼け止めの選び方と塗り方を習慣づける
日焼け止めを正しく選び、正しく塗ることを習慣づけることが、紫外線対策の第一歩。
毎日のスキンケアの中に、日焼け止めを取り入れましょう。
日焼け止め以外のUVケア対策も忘れずに
日焼け止めだけでなく、日傘や帽子、UVカット効果のある服など、日焼け止め以外のUVケア対策も取り入れることが大切。
特に、紫外線量が多い10時〜14時は、できるだけ外出を控えるようにしましょう。
紫外線対策を複数組み合わせることで、より効果的に紫外線から肌を守ることができます。
美肌を目指すなら、紫外線対策は欠かせません。正しい日焼け止めの選び方と塗り方を習慣づけ、日焼け止め以外のUVケア対策も取り入れて、紫外線から肌を守りましょう。
- 紫外線 環境保険マニュアル2008 環境省
https://www.env.go.jp/chemi/uv/uv_pdf/full.pdf - 肌にダメージを与えない範囲で、最適な紫外線照射時間を広く知らせる
https://www.nies.go.jp/kanko/kankyogi/79/10-11.html - 子どもの紫外線対策について
http://jspd.umin.jp/qa/03_uv.html